しかし、 唐辛子に含まれるカプサイシンは脂溶性のため、水にはほとんど溶けません。 そのため、 水を飲んでもなかなか辛さはとれません。 辛味を抑えたい場合は、お酒やスープ、オイルなどを入れることで緩和されますので、試してみてくださいね。 コチュジャンの特徴 2番目に辛いコチュジャンにも唐辛子が入っているのでピリッとした辛味があります。 しかし、原料にもち米麹が含まれているので 辛さの中に甘みやコクがあるのが特徴です。 豆板醤の強い辛味と比べると、 コチュジャンは甘辛い調味料です。 コチュジャンは料理に辛味を足すときに使われますが、 加熱すると焦げやすいので注意が必要です。 そのため、ビビンバや焼き肉など 出来上がった料理に加えられることが多いですよ。 甜麺醤の特徴 豆板醤やコチュジャンとは少し違って、辛さよりも コクと甘みが強いのが甜麺醤です。 唐辛子の代わりに砂糖が使われているため、別名 「中国甘味噌」とも呼ばれています。 中華料理によく使われ、少し加えることでグッとコクが出て本格的な味になります。 Sponsored Link 豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の使い分け方は?代用はできる? 似ているようで違う3つの調味料を上手に使い分けて、いつもの料理をワンランクアップさせてみませんか? それぞれにおすすめの料理をご紹介します。 3つの使い分け。 どんな料理に最適? 味や辛さにも違いがある豆板醤、コチュジャン、甜麺醤の3つの調味料ですが、それぞれ向いている料理に違いがあります。 豆板醤 まず、辛味の強い豆板醤は四川料理には必要不可欠です。 麻婆豆腐や麻婆ナス、エビチリなどの料理は定番ですよね。 豆板醤は油で加熱することで旨みが増します。 そのため、 肉や野菜を炒める時に加えるのもおすすめです。 豆板醤を入れるタイミングは、油でニンニクなどを炒めた後です。 野菜や肉を炒めた後では味がぼやけてしまいます。 また、そのままでも食べることができますのでタレとしても万能ですし、サラダのドレッシングとしてもぴったりです。 ほかにも鍋やうどんに加えれば、ピリッとした刺激で食欲も増しますよ。 コチュジャン コチュジャンはたくさんの韓国料理に使用されます。 定番はやはり ビビンバでしょう。 しかし、それ以外にも相性のいい料理がたくさんあります。 から揚げなどの下味に使えば、辛味とコクが加わります。 牛肉と野菜の和風スープに加えれば、ピリッと辛いクッパ風のスープになります。 豆板醤のようにタレとしても使うことができるため、 餃子やお刺身のタレに少し溶くだけで普段とは違った味わいを楽しむことができますよ。 甜麺醤 甜麺醤は、日本の家庭ではあまり使われない調味料でしょう。 代表的な料理は北京ダックの付けダレですが、多くの四川料理にも使われているんです。 豆板醤が使われる 麻婆豆腐や回鍋肉、青椒肉絲(チンジャオロース)といった料理にも加えるとコクと甘味が増して本格的な味になりますよ。 代用するには? この3つの調味料のうち1つくらいは持っていても、全てが揃っている家庭はあまりないのではないでしょうか。 あまり使う機会が多くないという場合、わざわざ購入するのはもったいないですよね。 そういう時に、家庭にあるもので代用してみてはいかがでしょう。 豆板醤の代用には八丁味噌 日本の調味料で豆板醤の代用に最適なのは 八丁味噌でしょう。 八丁味噌に唐辛子や醤油、ごま油を加えると豆板醤によく似た調味料の出来上がりです。 家庭にコチュジャンだけはあるという場合にも代用ができます。 コチュジャンにごま油、醤油、ニンニクや唐辛子を加えれば豆板醤と同じような風味のある調味料になります。 コチュジャンは豆板醤で代用 豆板醤がコチュジャンで代用できるように、その逆も可能です。 豆板醤に味噌、砂糖、唐辛子を加えて混ぜ合わせることで、甘辛いコチュジャン風の調味料になります。 また、甜麺醤ならあるという家庭でも代用ができます。 甜麺醤はコチュジャンに比べて甘味が強いため、唐辛子で辛みを加え、中華出汁や香味ペーストを加えてコクを足してあげましょう。 甜麺醤は家庭にあるもの代用 甜麺醤も家庭にあるもので代用することができます。 味噌、砂糖、醤油、しょうが、ごま油、水を混ぜ合わせ火にかければ完成です。 味噌は 八丁味噌を使いましょう。 砂糖が入っているため、加熱の際は焦がさないように注意が必要です。 豆板醤やコチュジャンと甜麺醤の大きな違いは、辛さです。 甜麺醤には辛味がないので豆板醤やコチュジャンで代用することは難しいでしょう。 豆板醤・コチュジャン・甜麺醤は手作りできる? 市販の調味料にはたくさんの添加物が含まれています。 そこで一から手作りしてみてはいかがでしょう。 家庭にない材料もありますが、添加物が気になるという方は手作りに挑戦してみてください。 お好みの味の調味料を作ってみるのも楽しいかもしれませんね。 豆板醤の手作りはヨーグルトメーカーがあれば簡単 ヨーグルトメーカーを持っているという家庭が増えていますね。 それを使えば簡単に手作り豆板醤にチャレンジできます。 【手順】 赤味噌、砂糖、酒、みりん、しょうゆ、ごま油を順番に合わせていき、その都度混ぜ合わせていけば完成します。 豆板醤・コチュジャン・甜麺醤の保存期間や方法は? 豆板醤・コチュジャン・甜麺醤を使う頻度はあまり多くない家庭が多いのではないでしょうか。 そこで、開封後の保存期間と保存方法について確認していきましょう。 保存期間は? 保存期間は、 保存方法によって違います。 常温の場合、季節や気温によって条件が変わるので具体的な日数は出せません。 塩分などが多く含まれているので細菌の繁殖はしにくいのですが、あまりに長期間保存してしまうのはよくないでしょう。 保存方法は? 開封後は冷蔵庫で保存しましょう。 だいたい1年ほどは保存がききます。 冷凍保存もできます。 ただし、瓶入りのものを購入してきたままの状態で冷凍するのは避けましょう。 冷凍すると中身が膨張してしまい、ふたが開けられなくなることがあります。 また、膨張することで容器が割れることもありますので、1回分ずつをラップに包んで保存しましょう(何回か分に分けてもOK)。 冷凍保存でも保存期間は1年ほどなので、冷凍保存よりも冷蔵保存がおすすめです。 そのほかに注意することは? 長期間保存していると調味料も腐ります。 カビが生えてたり、変色したり、乾燥してカラカラになっている場合は食べない方がいいでしょう。 また、見た目は変わりなさそうでも賞味期限をかなり過ぎている場合や、開封後に常温で長期間保管していた場合も食べない方がいい でしょう。 瓶で保存する時は、ふたの内側や瓶のねじ山もきちんと見ましょう。 カビが最も生えやすいところなので、使う時は少し に気にしてあげるといいかもしれません。 使用する箸やスプーンにも細菌はいます。 そのため、瓶から取り出す時にも繁殖を最小限にするためにも、 濡れているものを使用するのは避けた方がいいでしょう。 それぞれに合った料理に使用して、本格的な味にしましょう。 一見似ているように思われるこれらの調味料ですが、よく調べてみると違いが分かりましたね。 原料の違いだけでなく、辛さの特徴、それぞれに適した料理にも違いがあります。 どんな料理に適しているのかをきちんと見極め、 本格的な手作り料理で周りを驚かせてみてください。 一度購入すると長期間使わずに放置してしましまいがちな調味料。 きちんとした 保存方法と 保存期間を覚えておき、しっかり最後まで使い切ることができるよう工夫してみてくださいね。
次の甘味噌の一種である甜麺醤は古代中国で生産が開始された調味料です。 四川料理に欠かせない香辛料の一つであり、麻婆豆腐や北京ダックなどの中華料理に使用されています。 日本でも中華料理の文化の広まりによって身近な調味料になってきましたね。 実は発酵食品!甜麺醤含まれる成分ー『知って得する甜麺醤の成分と保存方法』 四川料理に欠かせないとされる甜麺醤は、中国で古くから栽培されてきた小麦粉を原料として作られています。 水と塩を加えて麹を使って発酵熟成させることで醸造される味噌で、含まれている成分は小麦粉の発酵により生じているのが特徴です。 小麦粉はほとんどが炭水化物であり、それが麹によってオリゴ糖や単糖に分解されています。 オリゴ糖は整腸作用を有することで知られる成分です。 腸内に到達すると腸内細菌の栄養として使用され、善玉菌を増やすのに役立ちます。 これによって悪玉菌を減らすことができ、腸内環境が改善されて腸の機能を高めることが可能です。 便秘の解消を筆頭として全身的に様々な症状の改善や、免疫力の増強などにも良いとされています。 一方、単糖の中でも主なのがブドウ糖であり、速やかに吸収されて脳を含む全身のエネルギーとなります。 また、小麦粉に含まれているタンパク質が分解されてできるアミノ酸も甜麺醤には多く含まれています。 含まれるアミノ酸は様々ですが、その中には旨味成分の料理の味を良くするグルタミン酸が含まれているんですよ。 ミネラルをたっぷり含む甜麺醤ー『知って得する甜麺醤の成分と保存方法』 甜麺醤は小麦粉を原料としていることから栄養については炭水化物が多くなっています。 発酵の際に炭水化物がエネルギーとして使用されていることから、小麦粉に比べるとタンパク質や脂質の割合は高くなっているのが特徴です。 ビタミンについてはビタミンB群を少しずつ含むと共に、抗酸化作用を示すことで知られるビタミンEを多く含んでいます。 ミネラルではナトリウムが突出して多くなっていますが、これは食塩を添加して製造されている調味料だからです。 ナトリウムは現代では過剰摂取が問題となっているものの、正常な神経活動や筋肉の運動、浸透圧の調節などに欠かせないミネラルなので最低限の量は摂取する必要があります。 甜麺醤に含有されているミネラルとして比較的多いのがクロムと銅です。 クロムは微量元素として糖の代謝に重要な役割を果たすことが知られています。 銅は体内では広く利用されているミネラルであり、貧血の予防や代謝の活性化、髪や肌の健康などに欠かせません。 クロムも銅も不足することがあまりないミネラルですが、欠乏症には注意が必要です。 甜麺醤を美味しく保存するには?ー『知って得する甜麺醤の成分と保存方法』 発酵によって製造されている甜麺醤は生のままでは麹による発酵が進んでいきます。 日本で流通している市販の甜麺醤の場合には火入れをしてあるのが一般的であり、麹は既に生きていないことから発酵が進むことはありません。 しかし、麹が産生した酵素が全て失活しているわけではないため、時間の経過と共に味も風味も変化していってしまいます。 甜麺醤は常温でも涼しいところであれば保存することができ、一般的な市販品の場合には開封前は直射日光を避けて冷暗所に保存するように表記されているでしょう。 密封されていても徐々に味や風味が変化する可能性はあるため、変化させないためには 冷蔵保存するのがおすすめです。 開封後は雑菌の混入リスクなども考えられ、空気に触れることによる酸化の可能性もあることから冷蔵保存するのが基本になります。 長期保存には冷凍保存もおすすめー『知って得する甜麺醤の成分と保存方法』 甜麺醤は冷凍保存することもできるため、長期的に使用しない場合には冷凍庫に入れるのが良い方法です。 凍ってしまうことはないので普段から冷凍庫で保存しても問題はありませんが、水分が増えてしまいやすい点には注意しましょう。 味噌として熟成を楽しめる甜麺醤ー『知って得する甜麺醤の成分と保存方法』 甜麺醤は原料こそ小麦粉と水と食塩という単純なものですが、麹による発酵をどのような条件で行うかによって仕上がりには大きな違いが生じます。 小麦粉の種類によっても甘味や風味に違いが生じるため、独自のレシピを使って醸造しているメーカーがほとんどです。 また、生のまま保存しておくことによって 熟成を楽しむこともできます。 日本の味噌でも一年味噌、二年味噌、五年味噌などといった形で熟成させたものがありますが、これは甘味噌の一種である甜麺醤についても同じ。 熟成させるとオリゴ糖や単糖、アミノ酸が増えることによって甘味や旨味が増し、まろやかな味わいに変わっていきます。 火入れをしてあるものでもゆっくりと変化していくので、時間の経過による変化を楽しむこともできるでしょう。 塩分が高い影響であまり雑菌が繁殖できないのは味噌としての特徴であり、通常の味噌と同じように天地を返しながら熟成させると異なる味わいの甜麺醤にすることができます。 ただし、雑菌の種類によっては繁殖してしまうので熟成させるときには変質に十分に注意してくださいね。 甜麺醤を使ったおすすめレシピ 日本では豆や米、麦を原料とする味噌が主流ですが、中国で生まれた甜麺醤は小麦粉を原料としている味噌です。
次の甜麺醤(テンメンジャン)は、小麦粉や塩などの原料を特殊な麹で発酵熟成させた甘口の中華味噌。 北京ダックに付いてくる、あのとろっとした甘味噌と言えばわかりやすいでしょうか。 他にも、回鍋肉や麻婆豆腐・ジャージャー麺などで 甘みを出すために使われる甜麺醤は、お店のような本格中華を作りたい方には、必須の調味料です。 でも、そんなに中華料理ばかりつくらないし…、というご家庭でも無駄にはなりません。 野菜炒めやカレー・チャーハンなどの隠し味としても、甜麺醤は威力を発揮。 ほんの少し加えるだけで驚くほどコクが増し、味に深みが出て感激の仕上がりに! 甜麺醤をそのまま、野菜や豆腐にかけても美味しいですよ。 ちなみに、よく似たものに豆板醤やコチュジャンがありますが、どちらも辛みを加えた調味料。 甘さが魅力の甜麺醤とは別物なので、併用したり使い分けるのがおすすめです。 甜麺醤には、味噌・砂糖・ごま油などを使った代用法もありますが、やはり本物の味には及びません。 ぜひ次の料理で、甜麺醤を使ってみてください。
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