ショパン 19番。 echo

ショパン「夜想曲(ノクターン)第20番」(遺作)解説と無料楽譜

ショパン 19番

ポーランドの民謡に似た曲が多い ショパンの故郷でもあるポーランドの民謡で、 「マズルカ」があります。 ショパンのワルツにも、このマズルカ風の曲が多いです。 第3番や、第7番、第9番(別れのワルツ)、第10番などは 故郷を思って作られたと聞きます。 少し悲しげな、それでいて美しい旋律の曲です。 ちなみに私の好きな曲は第7番です。 愛称がなくて残念なのですが… マズルカ風というのは、意識していませんでした。 曲を聴くと、いろんな旋律が重なり合った感じがあって、 何度も表れる同じメロディの中にも違った旋律を強調してみたりして、 私なりに表情の違いを表現して弾いていました。 ショパンのワルツにはというか、 ショパンの曲が独創的な理由は 故郷のポーランドの音楽が根底にあるからではないでしょうか。 私が、ショパンの曲に懐かしさを感じるのも、 ショパンが懐かしく思いながら作曲をしていたからかな? と思うと少しショパンに近付けた気がして、うれしいです。 独創的で、実際に舞踏会などでは当時のウィーンにはショパンのワルツは 受け入れられなかったようです。 舞踏用の曲と、ショパンの内面の心情を表した曲が特徴のワルツ、 どちらにしても淡々とした舞踏用ではなく、 根本に故郷ポーランドの民謡があって、 それこそが、ショパンの独創性を生んだのではないかと思います。

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ショパン 19番

ここではショパンのワルツを僕自身の演奏でお届けします。 「ワルツ」という単語は一般的にも浸透しているようで、それが3拍子の音楽であることは、音楽を知らない方でも 多くの方が知っているようです。 ワルツは「円舞曲」とも呼ばれるようにれっきとした舞曲(ダンスミュージックと言ったら 語弊があるでしょうか)で、1拍目にアクセントを持つ3拍子の音楽です。 一般にウィーン風ワルツ(ウインナ・ワルツ)は1拍目に強いアクセントを持つほか、2拍目と3拍目に若干の「間」を設けるのが 暗黙の掟というか流儀となっていて、メドレー形式に次々に似たような旋律が登場する作品が多いです。 僕は個人的にはウインナ・ワルツは好きなのですが、なんとショパンはこれらのワルツに対して非常に批判的だったそうです。 「独創性のかけらもなく退屈極まりない陳腐なワルツ」とも酷評しており、これらのワルツをもてはやす ウィーンの聴衆の趣味のレベルの低さを嘆く手記も残されています。 しかしショパンが残したワルツを聴けば、彼のこの言葉が分かるような気がします。 ショパンのワルツに慣れてしまった僕たちは改めて気がつきにくいことですが、 そのような視点でショパンのワルツを概観してみると、作風は極めて斬新で独創的で、 ワルツという概念を超越し、その固い殻をぶち破ったと言っても過言ではないように思います。 現在分かっているところでは、ショパンはその短い生涯で19曲のワルツを作曲したとされており、 当サイトではその全てを僕自身の演奏で紹介していますが、これらを聴くと、ショパンがワルツという分野においても いかにその時代を先取りしていたかが垣間見えると思います。 「ピアノの詩人」と言うだけのことはあり、当時、円舞曲としてもてはやされていたワルツも、 ショパンの手にかかれば、心の内を吐露する悲しく孤独な抒情詩に変わってしまうわけです。 しかしその一方で、円舞曲らしい優雅で艶やかで華やかな作品もあり、ショパンのワルツはその2方向のベクトルを持っています。 それでも、円舞曲らしいワルツにおいても、ショパンならではの工夫が随所に施されていて、2つとして同じような作品が存在しないのは 独創性に秀でた孤高の作曲家ショパンならではと思います。 シュトラウスとは逆に聴き手に迎合しないところが、 逆に聴き手の心を捉えて離さず虜にする、そんな皮肉な結果になっていますが、 ショパンはそれを本能的に知っていたのではないか、そんな気がして仕方がないです。 それでは、ショパンのワルツをお聴きください。 ワルツ第1番変ホ長調Op. 18「華麗なる大円舞曲」 演奏時間 5' 17'' 遅まきながら、当サイト開設3年余りにして、ショパンの超有名曲「華麗なる大円舞曲」です。 この曲はショパンのワルツの中でも特に舞曲的な要素が際立った華やかな円舞曲で、 明るく溌剌としたテーマが次々と登場し、華麗に展開される構成になっています。 その中で、特に同音連打がモチーフとして頻繁に使われるため、この曲を弾く上ではある程度のピアノのアクションも 要求されるところです。 僕が今弾いているピアノはアクション的に鍵盤の戻りが遅いため、 きちんと仕上げようとすると思いのほか大変でしたが、ショパンの曲の演奏を聴いていただくという 当サイトの運営趣旨を考えると絶対に避けて通ることのできない曲であることは初めから分かりつつも、 この曲の異常な弾きにくさが災いして実現しなかったという経緯があります。 まだ自分としては納得できない部分はありますが、これでようやくショパンの超有名曲が出揃いました。 ワルツ第2番変イ長調Op. 34-1 演奏時間 5' 13'' 舞曲系の華やかで明るいワルツで、第1番「華麗なる大円舞曲」のスタイルを踏襲して、その路線でさらに内容を豊かにした 華麗系ワルツの名曲です。 ショパンのワルツの中で最も規模が大きく、1番、5番と並んで難易度が最も高い曲です。 曲中何回か登場する速い上昇音階、跳躍、和音の連打、コーダの速いパッセージなどが難しく、 きちんと仕上げる場合、これらが大きな課題となります。 ショパンのワルツの中では、僕にとって最も古いレパートリーで、 中学生以来長年弾き続けてきた1曲ですが、弾き込みを決心して、やっと公開の運びとなりました。 ワルツ第3番イ短調Op. 34-2 演奏時間 5' 20'' 憂鬱なワルツですが、この曲は作曲者自身、特にお気に入りだったそうです。 技術的にはそれほど難しくはないですが、左手が旋律を受け持ったりする他、プラルトリラーが頻出するので、 これらをごまかしなくきちんと弾くのはかなり難しいと思います。 この曲は単調に弾いてしまっては 面白みに欠ける演奏になってしまうということもあって、単に憂鬱に弾くのではなく、表現の振幅を付けて 聴く人を飽きさせないように工夫してみました。 ワルツ第4番ヘ長調Op. 34-3 演奏時間 2' 08'' 快活なテンポのワルツで右手の旋回する動きは「小犬のワルツ」を彷彿とさせ、一部では「子猫のワルツ」とも 呼ばれているようです。 この曲で忘れられないのは、1985年第11回ショパンコンクールの2次予選でのブーニンの名演です。 本来速いテンポの曲なのですが、ブーニンはこの曲を、それまで誰も弾いたことがないような超高速のテンポで、 軽快、楽しげに遊び心満点で弾き、聴く人に新鮮な驚きと感動を与えたことが思い出されます。 しかし、ブーニンのあの演奏が伝説的な名演という最上級の評価を得たのは、この曲をあのテンポで弾けたという事実によるものではなく、 それまで誰も試そうとしなかった個性的で独創的な解釈が聴く人を魅了したことによるものです (プロのピアニストなら誰でもブーニンと同じテンポでこの曲を弾くのは容易なはずです)。 僕にとってブーニンのあの演奏のインパクトがあまりにも強烈であったため、ここでの演奏もその影響を受けています。 そのときのブーニンの演奏はで聴けます。 ワルツ第5番変イ長調Op. 42 演奏時間 3' 45'' ショパンのワルツ中、2番と並んで最も難易度の高い華やかなワルツです。 具体的な構成は、序奏-A-B-C-B-D-B-E-B-A-B-経過句-コーダで、3部形式のようでそうではなく、様々なテーマが現れ、 それらを巧みにつなぎ合わせることで成り立っている独特のワルツです。 長いトリルの序奏で始まった後、4分の3拍子でありながら、右手が刻む8分音符は、各小節における第1音と第4音が旋律、 それ以外の音は内声部となり、2拍子系となります。 その間、一方の左手は通常のワルツと同様に3拍子を刻むため、 結果的に複合リズム(ポリリズム、クロスリズム)となる点がユニークです A。 それが終わると今度ははっきりとした3拍子系に戻り、右手が8分音符の軽やかなパッセージを刻む楽句が登場します B。 この楽句はこの曲の中でこれ以後、間奏的な役割を持ち、このパッセージ部が登場するごとに、 その次に異なる主題が3種類登場します。 1回目 C は優美、2回目 D は溌剌かつ華やか、 3回目 E はハ短調で始まり少し長めで、やや憂いを帯びた上品で艶やかな旋律となっています。 最初のポリリズムの主題が再登場した後は、頻出する8分音符の軽やかなパッセージ B と、中間部で2回目に登場した 溌剌としたテーマ C を発展させることにより、演奏効果の極めて高い華麗なコーダを形成し、 終結に向けてアッチェレランド、クレッシェンドして極めて華やかに締めくくられます。 ワルツ第6番変ニ長調Op. 64-1「小犬のワルツ」 演奏時間 1' 50'' 皆さんもご存知、「小犬のワルツ」です。 恋人のジョルジュ・サンドが飼っていた小犬が自分の尻尾を追いかけて くるくる回る様を音で描写したものと言われています。 技術的には、装飾音をごまかさずにきちんと指定の場所に入れること、 細かいパッセージを粒を揃えて軽快に弾くのが結構難しいです。 「初ショパン」として小学生が弾くのをよく聴きますが、 きちんと弾こうとすると難しい曲ですね。 ワルツ第7番嬰ハ短調Op. 64-2 演奏時間 3' 18'' ワルツの中では人気が高い作品です。 憂鬱で晩年のショパンの心境が現れた作品ですね。 主部ではワルツリズムがマズルカ化していて、哀愁が漂う旋律ですね。 3回現れる8分音符の連続部では、右手の音の粒を揃えるのが結構難しく意外に弾きにくいです。 ワルツ第8番変イ長調Op. 64-3 演奏時間 2' 48'' ショパンのワルツは9番以降は初期〜中期に作曲され出版されなかった遺作であるため、 この第8番がショパンにとって最後のワルツです。 長調のワルツとしてはテンポは遅めで、冒頭の変イ長調の主題は快活というよりも優雅で上品で優しい曲調です。 僕は「円舞曲」というのがどのような踊りなのかは知らないのですが、パリのサロンで貴婦人たちが踊る優雅な雰囲気を 想像しながらこの曲を弾いたり聴いたりすることが多く、ここでもそういう雰囲気を感じながら弾きました。 しかしショパンはこの曲をただの「円舞曲」として終わらせず、目まぐるしい遠隔転調を多用し、曲の流れの意外性や 面白さを存分に盛り込んでいます。 中間部の2拍子ががったリズムもユニークです。 最後は意外な転調によって コーダに向かい、8分音符が徐々にアッチェレランドして締めくくられます。 ワルツ第9番変イ長調Op. 69-1「別れのワルツ」 演奏時間 4' 05'' ショパンが25歳の頃、交際していたポーランド貴族の娘マリア・ヴォジンスカに贈った愛らしい抒情詩風ワルツです。 「別れ」というタイトルは、結局2人の恋が実らず、別れることになったことから付けられたものです。 結局ショパンはこの曲を恋人と自分だけの思い出の作品として生前公開せず、死後発見されて出版されたようです。 甘くロマンティックで夢見るような旋律が魅力で、ショパンの抒情詩風ワルツの名作の1つです。 ワルツ第10番ロ短調Op. 69-2 演奏時間 4' 19'' ワルツの中では3番、7番と並んで深い哀愁と美しい詩情が漂う名曲で、広く親しまれているワルツの1つです。 この曲はショパンが19歳の時に作曲された作品と言われていますが、19歳の少年の作品とは、にわかには 信じがたいほど、深い哀愁に満ちた驚くべき作品です。 ショパンがピアノの持つ美しい響きを生かして、聴く人に この上ない共感を呼び起こす稀有の才能を持っていたことを証明するに十分な作品ではないかと思います。 標準的な弾き方は、ここでの僕の弾き方よりもテンポが多少速めで抑揚を大きくつける弾き方のようですが、 昔からこのような弾き方で定着しています。 ワルツ第11番変ト長調Op. 70-1 演奏時間 1' 53'' ショパンのワルツの中ではあまり人気がない曲ですが、個人的には好きな1曲です。 特に中間部には思い入れがあって、この部分を弾きたいがために、前後の部分も抱き合わせで練習したようなものです。 前後の主部は跳躍が多くて、気を抜くとミスタッチの連続になってしまう、かなり厄介な部分です。 70-2 演奏時間 3' 25'' ショパンの作品番号付きのワルツの中ではおそらく一番人気が低い曲ではないかと思いますが、 華やかさはないものの、抒情的で優雅な雰囲気の小品です。 難易度的にも、1番から14番のワルツの中では、 技術的に最も易しい曲です。 多少弾きにくい部分もありますが、ワルツ入門用の1曲として 皆さんにもおすすめしたい1曲です。 ワルツ第13番変ニ長調Op. 70-3 演奏時間 2' 46'' ショパンが祖国ポーランドを出国する直前、片想いをしていたソプラノ歌手・コンスタンツィア・グワドコフスカを思いながら 書かれたと言われる抒情詩的で優雅なワルツです。 技術的な課題は主部に集中していて、冒頭の主題で旋律と他の声部とを 弾き分けることと、プラルトリラーをきちんと入れるのが課題です。 易しく聴こえますが、 きちんと弾こうとするとかなりの難易度になります。 ワルツ第14番ホ短調遺作 演奏時間 2' 52'' これも人気の高いワルツですね。 短調ながら急速のテンポのワルツで、数多くの跳躍がこの曲の難易度を著しく上げています。 さらに、連打、プラルトリラーなどをきちんと処理するのも意外に難しく、演奏者にとっては嫌な箇所が多いです。 この曲は、何と言っても演奏効果の高いホ短調の主部が魅力ですが、中間部のホ長調の甘美な旋律も結構好きです。 少々ミスがありますが、とりあえずこの演奏を一旦アップしておきます。 ワルツ第15番ホ長調遺作 演奏時間 1' 58'' ショパンのワルツ15番以降は1番〜14番に比べて演奏される機会が極めて少なくなります。 このワルツ15番は、規模も小さく技術的にも極めて易しく書かれているため、ショパン入門用としてもおすすめの1曲です。 構成はABA-C-ABAの3部形式で、Aはホ長調、Bは嬰ト短調、Cはイ長調と変化していますが、それぞれの部分の中では 転調がなく、楽想の豊かさや変化に乏しいとも言えますが、逆に言えばそれだけ分かりやすく取り組みやすい曲とも言えます。 ワルツ第16番ホ短調遺作 演奏時間 2' 04'' この曲はショパンのワルツの中では唯一、8分の3拍子となっています(それ以外は全て4分の3拍子です)。 このワルツ16番は常動曲(無窮動曲)の一種で、右手が16分音符で絶え間なく動きます。 構成的には15番と非常に似ていて、AA' AA' BA'-C-AA'BA'と、短いトリオCを含む3部形式で書かれています。 Aは変イ長調、Bはヘ短調、Cは変ニ長調で、これも各部分内では転調が全くなく、従って変化に乏しいと言えます。 しかし、動きのある曲なので、比較的印象に残りやすいのではないかと思います。 ワルツ第17番変ホ長調遺作 演奏時間 2' 48'' この曲はワルツとしては唯一、ロンド形式で書かれているユニークな曲です。 構成はAABBACCADDAEAというように、軸となるテーマAを毎回挟みながら、異なった楽想B,C,D,Eが登場するという、 分かりやすいロンド形式です。 曲の調性も、テーマCでハ短調が登場する以外は、変ホ長調で全く転調することがないです。 ワルツ15番以降18番までは、転調の技法を忘れてしまったかのような奇異な印象を与えますが、 ショパンは、おそらくそれを意図して作曲したことはほぼ間違いないというのが個人的見解です。 ワルツ第18番変ホ長調遺作 演奏時間 2' 06'' この曲は、譜面には「ソステヌート」としか記されていないため、ワルツに分類するかどうか、意見が分かれているようですが、 現在は、「ソステヌートワルツ」または「ワルツ18番」として定着しているようです。 ほろりとするようなロマンティックな旋律が魅力的ですが、ショパンの曲としては、プレリュード7番とともに 最も易しい曲です。 ワルツ第19番変ホ長調遺作 演奏時間 2' 06'' マイナーな遺作のワルツです。 悲しい旋律が心にしみる曲ですね。 弾いていて泣けてくる曲です。 この曲は演奏が非常に易しいため、ワルツ入門、初ショパンの曲としてもおすすめです。

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ポーランドの民謡に似た曲が多い ショパンの故郷でもあるポーランドの民謡で、 「マズルカ」があります。 ショパンのワルツにも、このマズルカ風の曲が多いです。 第3番や、第7番、第9番(別れのワルツ)、第10番などは 故郷を思って作られたと聞きます。 少し悲しげな、それでいて美しい旋律の曲です。 ちなみに私の好きな曲は第7番です。 愛称がなくて残念なのですが… マズルカ風というのは、意識していませんでした。 曲を聴くと、いろんな旋律が重なり合った感じがあって、 何度も表れる同じメロディの中にも違った旋律を強調してみたりして、 私なりに表情の違いを表現して弾いていました。 ショパンのワルツにはというか、 ショパンの曲が独創的な理由は 故郷のポーランドの音楽が根底にあるからではないでしょうか。 私が、ショパンの曲に懐かしさを感じるのも、 ショパンが懐かしく思いながら作曲をしていたからかな? と思うと少しショパンに近付けた気がして、うれしいです。 独創的で、実際に舞踏会などでは当時のウィーンにはショパンのワルツは 受け入れられなかったようです。 舞踏用の曲と、ショパンの内面の心情を表した曲が特徴のワルツ、 どちらにしても淡々とした舞踏用ではなく、 根本に故郷ポーランドの民謡があって、 それこそが、ショパンの独創性を生んだのではないかと思います。

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